ADHDの20代女、好奇心旺盛ニートブログ

ADHD診断され数か月。実家に戻り絶賛ニート中。20代後半の女。

【ADHD】欲求や感情をコントロールできない【薬の活用とそれ以外の対策】

みなさんこんにちは、フラミンゴです。

今日はADHDの特性のひとつ、欲求や感情を思うようにコントロールできないことについて書いていきたいと思います。

 

目次

 

1、おさらい・・・ADHDとは

Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略称。発達障害の一つで、「注意欠陥多動性障害」「注意欠陥多動症候群」などとも言われる。

年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的活動や学業に支障をきたす状態をさす。

ADHD当事者の特徴〉

  1. 集中力が持続できず、注意が散漫になる。
  2. 忘れ物が多い。
  3. 重要な書類やものをよくなくす。
  4. 整理整頓が苦手で、いつも部屋や机が散乱している。
  5. 絶えず、落ち着かず動き回る。
  6. 衝動的で興奮しやすい。…など

 はてなブログ様のタグページよりわかりやすく記事がありましたので、詳しく見たい方はこちらより→https://d.hatena.ne.jp/keyword/ADHD

 

2、ADHDの人は脳の実行機能に障害がある

上記のように、ADHDの人は普通の人が当たり前にできるようなこと、もしくは努力すればできるような事が出来ず、社会的に支障が出ているために障害となるのです。

それは脳の神経伝達物質が十分に働いてないことや、「実行機能」の働きにも障害があるからと考えられています。

ADHDの不注意、多動性、衝動性などの行動特性は、その人の意志力の弱さやわがままな性格から生じるものではありません。そのことを裏付けるのが、脳内の「実行機能」と呼ばれる働きです。

「実行機能」とは、目標到達のために、自らの注意や行動を制御する能力のことです。

 アメリカの精神科医トーマス・E・ブラウンさんがこの実行機能を6つの要素に分けて、その機能障害によってADHD特有の症状が現れるとしています。ADHD自体も2000年代より顕著に障害として認知され始めたため、この実行機能も新しい概念ではありますが、自分の欲求や感情のコントロールがきかない理由がここにあるかもしれないと考えることで自分自身への理解も深まるかと思います。

ADHD特有の症状が現れるその実行機能の6つの要素など詳しくこちらの本に記載がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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3、欲求・感情のコントロールが出来ない

これまで説明してきたように、ADHDの障害は本人がわざと周囲を困らせてるのではなく、脳の実行機能などの障害により、普通の人より出来ないことがあるのです。

 

私の場合、突発的な怒りからすぐ相手に傷つく言葉を言ってしまう、不安や緊張などから癇癪(かんしゃく)を起してしまう、欲しい・やりたいことを衝動的にやってしまう…など、ADHDと診断されるまでは、わかっていてもそうしてしまう自分が本当に嫌いでした。とくにADHDは依存性質もあるために、彼氏に対して不信感が募ると、その不安要素が頭から離れなくなり、その事柄と関係ないその人の人格否定を口にしてしまったり、自分が納得できなかったり、どうしようもない不安に襲われたりしたときには、子供のように癇癪を起し大声で叫び泣くこともありました。

 

傍から見ればメンヘラと表現されたり、わがまま、自己管理が出来ない、などと感じるでしょう。診断される前は自分も自分自身に対してそう思ってました。衝動的に怒ったり、やりたいことを優先してしまったり、感情がコントロールできず、やってることは続かない・・・改善しようとしたり、わかってても出来ない自分を責め続け、そしてうつ状態になりました。そこから心療内科で診察を受けADHDとわかりました。

他にも先延ばし癖やバイトバックレ、リボ払い地獄、パートのおばさんやお客さんとの言い合いなどなど・・・

高校卒業後すぐに社会に出ましたが、環境に恵まれていた時以外は本当に自分を制御できずに怠けているとずっと思っていたので、ADHDとわかって原因が知れて、これでやっと解決できるんだとホッとした覚えがあります。

 

 

4、薬の活用(+薬以外の効果など)

ADHDは病気でなく障害なので、完全に治るものではありません。最初に知った時はやっと原因がわかったのに…と愕然としましたが、ここ最近でなんとなく自分のことをコントロールできたり、ある程度対策が掴めてきたので、それを紹介したいと思います。

 

①薬の活用

まず、ADHDと発覚したのは4月中旬ごろ、薬の服用は6月から始めました。ストラテラ(アトモキセチン)を使用しています。

ストラテラの副作用は頭痛や吐き気、眠気、まれに攻撃的になったり強い鬱になることもあるそうです。効果はひとによりですが2週間~8週間ほどで出ると言われています。

 

【服用記録】

2週間ごとに通院しています。現在は無職。

・1回目 朝1錠 5mg

 〈副作用〉朝に飲んでいるので日中に眠気、夜いつもより眠気を感じる。

 〈効果〉集中力が増したかも?衝動性は変わらず。

・2回目 夜1錠 10mg

 〈副作用〉前回眠気があったため夜に変更。ぼーっとする感じ。

 〈効果〉生理前や梅雨で低気圧もあり体調が悪かったので、薬の効果が一切感じられない。

 〈先生より〉天候や生理前でのこともあると思う。

 〈薬剤師〉先生は微量で薬を調整してるけど焦らず続けてみて、夜寝つき悪いなら相談とのこと。

・3回目 夜1錠 15mg

  〈副作用〉寝つきが悪い、うつっぽい感じ、頭痛、動機

  〈効果〉衝動性や癇癪を起したり、むしろひどくなってる?

  〈先生より〉梅雨の時期だから頭痛は様子見、不安な時の頓服用意、仕事は焦らず、適正検査を受けてみてもいい、趣味など好きなことに集中してみてもいいかも

・4回目 夜1錠 20mg 頓服はほぼ毎日服用

  〈副作用〉夜寝つきが悪い。頭痛。

  〈効果〉集中力が増しているが、ちょっと過集中ぽい感じ。まだわからない

  〈先生より〉前回のアドバイスから好きなことをやったりして落ち着いているし、頓服ですぐに眠れていると話すと、がんばりすぎず程よくを意識して、薬以外にもアロマとかお風呂につかるとか、適宜休憩をとるとか、薬以外で自分が落ち着けることを探してみてもいいかも、とのこと

・5回目 夜1錠 25mg 頓服2日に1回くらい (現在)

  〈副作用〉寝つきが悪いが、前よりは寝れる。頭痛がひどい。

  〈効果〉衝動性が抑えられている実感がものすごくある。イライラしても相手に伝えないし、自分の中で消化できている。

  〈感想〉25mgになって2週間、今回お盆をはさむので来週診察のためまだ途中経過ではありますが、ここ最近薬の効果をすごく感じる。

      頭が整理されている感じで、特にイラっときたときの自分を客観的に見れている感じが自分の中で特に大きく変化した。前まで感情をそのまま吐き出していたのが、一旦自分の中で納めてから、かみ砕けるようになった。

 

以上、服用日記でした。

現在はストラテラ25mgを服用、頓服で不安を抑える薬(入眠効果があるのでそれ目的で今は飲んでます)を服用しています。

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②薬以外の効果があったもの

1、日記・通院記録

2、アロマ・風呂

3、自分1人になれる場所

この3つが特に薬と併用することで自制心が保たれる大きな要素と感じています。

 

1、日記・通院記録

衝動性や、感情・欲求のコントロールを直接的に治すようなものではないですが、自分がどんなときにイライラしてたのか、どうしてむかついたのか、どうしてできなかったのかを後から見直すことができます。起こしてしまった失敗は戻せないですが、自分はこういうときに症状がでるんだなと把握することが出来ました。

通院記録は、どの薬の量でどんな効果や副作用があるか、先生のアドバイスなどがあとから読み返せるので活用してます。病院に行く前に2週間での出来事、症状、副作用などある程度項目に分け、短い診察で伝えたいことをまとめてから行っています。診察中はそれを見ながら話し、先生から言われたことはそこにメモをして後からまとめます。

そうすると自分が同じこと繰り返して失敗してるな、でもここは改善されてるなと振り返れます。

 

2、アロマ・お風呂

動悸や不安で涙が止まらない時だったり、怒りが収まらない時などアロマを付けたり、先生におすすめされた自作のアロマスプレーを持ち歩いたりしてます。

お風呂は心身ともにリラックスできます。

 

3、自分1人になれる場所

これ、めっちゃ重要。まず怒りだったり周囲に迷惑をかけたくないときは引きこもったり、突発的な感情をそのまま周囲にまき散らす前に、一旦自分1人になって感情を受け止めます。そしてなんでその感情になったのか原因を探ります。そうするとだんだん落ち着いて冷静に自分を客観的に分析できるようになります。

なんだかわからないけどイライラしたり不安な時は、早めにお風呂に入り自分の部屋で好きなことをして日記を書くと、だいたい落ち着きます。

それでも無理な時は勝手に涙が出てきます。私の場合は母や彼に落ち着くまで抱きしめてもらいます。ハグはセロトニンが分泌されると聞いたことがありますし、人と触れ合うとほっと落ち着けます。これはADHDじゃなくてもうつ気味の人などにもお勧めできます。誰もいない時は、自分で自分をさすり、深呼吸をすると多少軽減されます。

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5、まとめ

ADHDは自分で分かっていても出来ないことがどうしても出てきます。欲求や感情を自制できないのは、目標を達成するための脳の実行機能に障害があるからと言われています。

ADHDと診断を受けている人は、副作用などを先生と相談しながら薬の活用をして、実行機能の障害から起こるADHDの症状を抑えることをしていくと、これまで困っていた日常が少しでも改善できるかと思います。

薬での効果だけでなく、日記を書いてどんなときに自分の症状がでるのかを知り、症状が出る環境や状況を理解したり、感情を抑える助けとして好きなアロマをかいだりゆっくりお風呂に入ったり、自分が快適に生活できるように、自分の出来ることを見つけていくのもひとつの手段かと思います。

 

人から見えない障害な分、理解されないでしょうし、自分で症状を理解していても自分を責めてしまい鬱など二次障害を併発してしまうかもしれません。

苦しいことはたくさんあります。自分を理解してあげられるのは自分しかいないし、自分を助けて、大切にしてあげましょう。

出来ることに目を向け、好きなことをしてみましょう。

 

少しずれてしまいましたが、欲求や感情をコントロールできない時に、少しでもこの記事が見ていただいた人の助けになるように願っています。

 

それでは、また次回お会いしましょう!

ありがとうございました。

【認知行動療法とは】自分で歪んだ認知を見直してみる【ADHD】

こんにちは、フラミンゴと申します。

さて、今日は認知行動療法について話していこうと思います。

 

私は数か月前にADHDと診断され、これまで分かっていても繰り返し失敗し続けることがありました。何回も失敗する自分って本当に情けないしどうしてこんなにも出来ないんだ、わかっているのに出来ないのは自分がダメだからだ、本当に価値がない人間なんだ。という考えに陥り、うつ状態となったことがあります。

失敗したとき、”何をやっても出来ない価値のない人間”と思うか、”今は失敗したが、出来てる時もあるし次はこうしていこう”と思うかで、生きやすさが変わってくるはずです。障害や病気を持っている人、持ってない人も関係なく、今回の認知行動療法は長い人生辛い状況を乗り越えて生きていく中で、きっとあなたにも必要な糧になるとおもいます。

私も勉強中の身ですので、これから少しでも楽に生きていけるように一緒に考え、行動していきましょう。

今回、記事を書く上で参考にしている本はこちらです。

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―目次―

 

1、認知行動療法とは

認知行動療法は、認知*と行動を変えることで、つらい感情を軽減する心理療法です。

*認知とは簡単に言うと、出来事・物事の捉え方

主に気分障害や様々な病気などの方がカウンセリングなどで心理療法士さんらとトレーニングしていく方法です。

薬での治療と合わせて、認知行動療法を受けることにより、少しでもつらい状況が取り除かれることがあります。また、完治後に再発防止のためにも効果があると思います。自分にとってネガティブな出来事が起きても、認知が変わっているだけで以前の自分より落ち着いて対処できるようになることでしょう。

そして、カウンセリングについては基本的に保険適用がなく実費なのでお値段は少し高めですが、お金に余裕があって積極的に治療したい方は受けるといいかもしれません。

ちなみに私は収入ゼロのニートでお金に余裕がないので・・・( ^ω^)

そういった方は私と一緒に本などを読み勉強して、実際に実践してみましょう。

 

2、自分の歪んだ認知を理解する

①認知のメガネ

カウンセリングのように計画を立てて問題解決していくことは難しいかと思いますが、自分自身の認知を理解し、だからつらく感じてしまっていたんだと知るだけでも楽になります。

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訂正:右上の”以外と”ですが、”意外と”です。

 

本からの引用ですが、

つらい感情を引き起こす原因は、つらいできごとや状況そのものではなく、頭のなかにある認知というフィルターなのです

 と言っているように、自分のかけている認知のメガネを外してみたり、メガネの種類を変えたりすると、意外と楽になる時が来ると思います。

ただ、そのメガネは人によっては顔に張り付いちゃうくらい強固なメガネの場合もあります。なかなか外れなかったり、外れたと思ったら戻ってきちゃったりするときもあります。そのたびに、メガネの種類を変える、メガネを外す意識や行動をしていくと、歪んだ認知が自分にとって楽に生きていける認知変わっていくのではないでしょうか。

 

②私の歪んでいた認知 

例えば、私は現在ニートですが、正社員時代に店長を経験したことがありました。

正社員時代のこと、そして円満退職ゼロの衝動性が限界突破しているADHDの私ですが、バックレ原因を突き止めたりもしてますのでよかったらこちらも読んでみてください。

adhd-zinsei.hatenablog.com

 

当時接客の仕事だったのですが、平社員のころは接客が好きだったのでバリバリ働きパートの方や後輩社員とも連携を取り合って楽しく仕事が出来ていました。結果が認められ店長に就任すると、なかなか店に出られないことが増え好きな接客も出来ず、事務作業は失敗が多く何もかもうまくいかない時がありました。

そんな時、パートの方がこそこそ話していたりするのを見ました。もしかして私のこと言ってるのかな、全然前の店長より出来てないし、やっぱ自分って駄目だなぁ。と思ったことがありました。

 

・・・この例を読んだみなさん、歪んだ認知はわかりますか?

まず、出来事”パートの方がこそこそ話していたこと”です。

そして、認知”私のこと言ってるのかも、仕事出来てないからかな、自分って駄目だなぁ”です。

よくある風景かもしれません。パートの方はもしかしたら、スーパーの特売の話をしてたかもしれないし(仕事中あんまりよくないけどね笑)、自分の悪口を言われている訳ではないのに、認知のメガネによって絶対に私のことを言っているんだと、つらい感情が沸いてしまうのです。

 

3、認知の種類を変えてみる

ここまで自分にとってつらい感情になってしまう認知があることを説明してきました。

そこで、次はその認知を別の認知に変えることを目指していきましょう。

 

先ほどの例にあった、自分は仕事ができないからダメなんだ、という極端な認知は、非適応的認知と言います。

逆に、パートの人はこそこそ何かを話しているが、自分は関係ない、自分は今できることをしよう、という客観的に考えられる認知を適応的認知と言います。

適応的な認知と非適応的な認知の見分けかたのポイントは、「そう考える客観的な根拠はあるか」という点です。

「何をやってもうまくできない」といった非適応的な認知を、「たまには失敗するが、うまくできていることもある」という適応的な認知に変えることができれば、つらい感情に悩まされることもなくなっていきます。 

 

具体的な練習方法などは先ほど紹介したこの本

図解 やさしくわかる認知行動療法 | 貝谷 久宣, 福井 至 |本 | 通販 | Amazon

に様々な練習方法が載っています。

 

自分の場合、毎日日記を書いて見返しています。

嫌な出来事があった時、正社員時代のときのような歪んだ認知になっていることもあります。

悲しかったりイライラしたり、納得いかないことがあると日記にそのことを書き、そのときの状況を整理して客観的にみるようにしています。

そうすることにより、徐々に認知を適応的認知になるように日々意識しています。

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4、まとめ

①要点まとめ

認知行動療法は、認知と行動を変えることで、つらい感情を軽減する心理療法

つらい感情は歪んだ認知から発生する

歪んだ認知は、客観的に出来事を捉え適応的認知にすることでつらい感情をなくす

 

②感想+α

自分はADHDなので、感情が高ぶりやすくその時はなかなかコントロールできずに後から反省することがほとんどです。でも、自分の認知を変えるだけで、なんとでも捉えられるんだなぁと思うと、すごく不思議な感覚というか、もっと早く知りたかったとも思いました。

ちなみに、適応的認知はポジティブ思考のようにも思えますが、全く違うみたいです。

ポジティブ・シンキングとの最大の違いは、客観性の有無です。認知行動療法は、ひとつひとつについて「そう考える根拠や証拠はあるか」をていねいに検証する科学的態度をとります。そのため、十分な根拠なしに前向きさを推奨するポジティブ・シンキングとは違い、適応的な認知を自分のものにし、効果を長く持続させることができるのです。

 ということで、みなさんもぜひ嫌な出来事が起こった時に、ポジティブにまぁいっかーで乗り越えるのでなく、客観的に考えて、こうだからこうなった、自分はこういう風にしていけば大丈夫、というような認知をできるように一緒に頑張っていきましょう!

 

以上、フラミンゴでした。

また次回お会いしましょう!!

【発達障害】ADHDでも症状はひとそれぞれ【素人まとめ】

こんにちは。フラミンゴと申します。

さて今日は、ADHDでも症状はひとそれぞれ”をテーマに自分なりにまとめてみました。

ADHDとグーグルで調べると、忘れっぽいやら整理整頓できない、などばかり書いてあり、自分の困っている症状とはあまり当てはまらないこともありました。

そのため自分は障害ではないのでは?とも思ったりしたのですが、人によって症状は様々と分かったため、今回は自分の症状について例を挙げて、すこしでも共感できる当事者の方がいればいいなぁと思い、記事を作成しました。

特に自分は衝動性が強く、一時の感情で動いてしまう事が多く困っています。逆にADHDの人でよく取り上げられる忘れ物などは人並みですし、困るほど物を失くしたりはしません。

少しでも多種多様の症状があることを当事者にも、またはその周りのご家族や職場にADHDの方がいる方々などに少しでも知って頂ければ幸いです。

※あくまでも私なりの解釈もあります。診断されてない方はまずは病院で診断を聞いてから、当事者で症状に困っている方は主治医の先生と相談してみてください。

 

―目次―

 

1、そもそも発達障害ADHDとは?

発達障害ADHDについて

私の診断を受けたADHDとは、発達障害のひとつの種類でもあります。

発達障害

  ―ADHD(注意欠陥・多動性障害)

  ―ASD自閉症スペクトラム障害

  ―LD(学習障害・知的障害)

上記のように発達障害といっても様々な種類があります。

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発達障害の種類

わかりやすくいうと、発達障害が洋菓子というカテゴリーだとしたら、ADHDはショートケーキ、ASDモンブラン、LDはミルクレープ・・・のように、発達障害(洋菓子)の中でもそれぞれの特性(レシピ)が違うんだよ、ということです。

ちなみに発達障害とは、生活や社会機能に支障をもたらすほどの障害のことです。

病気ではなく、障害(特性)です。治ることはありません。症状を緩和したり、うまく付き合ったり、特性を活かして一生付き合っていく障害になります。 

ADHDの原因や特徴など

〈原因〉

ADHDは2000年代前後から見つかった障害のために、実はまだ詳細は分かっていないのが現状です。しかし現段階で分かっていることは、脳の前頭前野神経伝達物質に何らかの問題があるためと言われている。

親のしつけなどではなく、先天性で遺伝的によるものではないかと言われているそうです。

〈特徴〉

脳の前頭前野神経伝達物質に問題があるために、多動性・不注意・衝動性といった行動障害が引き起こされていると言われています。

簡単に主な症状の特徴を言うと、

多動性―同じ場所に留まることが苦手、じっとしていても内心は落ち着かない

不注意ケアレスミスが多い、集中できない、すぐわき道にそれ仕事を完遂できない

衝動性―衝動買いをする、思ったことを後先考えず言う、感情が高ぶりやすい

などです。これはADHDを調べるとよく見る内容かとも思います。

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ADHDの原因、特徴



2、私(20代女)のこれまでADHDで困ってきたこと

①思ったことを我慢できずすぐ言ってしまう(衝動性)

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

③何かしてる時に絶対1つ以上は他のことを同時に考えている(多動性)

④なかなか最後まで取り組めない(不注意)

⑤感情が制御できず大声を出して泣いたり癇癪を起す(衝動性)

このあたりでしょうか。

 

こういうことを言うとそれはみんなそうだよ~となるのでしょうが、これが毎回起こって毎回何も続かない、信頼関係はなくなる、いつも逃げるように生きていかなきゃいけない。自分でもわかっているのに改善できない。だから困っているし、社会生活に支障が出ているのです。

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具体的な症状の代表例


3、実際の体験を踏まえた症状例

episode1

高校生の部活のことです。中学生の頃から合唱部をやっていた私は高校1年生の時、友達に誘われて当時その高校には無かった合唱同好会を設立して、1年目は少ないメンバーながら楽しみつつ合唱をしていました。しかし2年生になると合唱強豪校の顧問の先生が入ってきました。私が中学生の頃、そこそこ上手なメンバーに入れてたのでその先生の厳しい練習にどんどん嫌気が差してきました。

練習の中で、おそらく責任感を生ませるためか出席率の悪さのためか、後輩とセットにされ、どちらかが休むとどちらかは練習できない、というような強制的に部活に参加しなければならない状況にされました。

強制的にされることでますます嫌気が差した私は部活に行かない、もう辞めたいと思って無断欠席をする日が増えました。後輩とセットにされ、後輩は練習が出来ないので、当然同級生の子は話し合いをしてきます。「あなたが来ないと後輩ちゃんは部活参加できないんだよ?もうちょっと頑張ろうよ」と言われました。ごもっともです。本来なら、改めて部活に行くか、練習が厳しくてつらかったんだ・・・と濁して言えばよかったのでしょう。

しかし私は、「後輩なんて関係ない、私が行きたくないから行かない。先生が勝手に決めたんだから、後輩も私が辞めれば練習できるでしょ。辞めたいんだから辞めさせてほしい」と言いました。周りは困惑して、無責任では?というような会話になりました。

 

【ここでのADHD的問題点】

上記の①~⑤でいうと、

①思ったことを我慢できずすぐ言ってしまう(衝動性)

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

⑤感情が制御できず大声を出して泣いたり癇癪を起す(衝動性)

あたりが当てはまるかと思います。

やりたくないのに部活に行け、辞めるなと言われる。どうして自分の人生なのにつらい練習にわざわざ行けなきゃいけないの?とイライラして、後輩なんか部活参加できなくても関係ない、先生が決めたことなんだからいくらでもそんなの解除できるでしょ、とにかく辞めさせてくれ!!というような所です。

周りから見たらどう見ても自己中なやつですが、一応本人としては根拠があるのです。

しかし感情を抑え、謝罪して理路整然に話すことが自分にはできないのです。

 

episode2

高校卒業後、正社員で接客業につき、持ち前のすばやさでお客様をさばけていました。抽象的な指示でも意を汲み取りきびきびと動いて、結果的に新入社員でオープンスタッフに選ばれ、その半年後には副店長も任されてました。

こう見ると順風満帆ですが、時には発注を忘れたり逆に調整が下手だったり、態度の悪いお客様と言い合いになったり、嫌なことがあると無断欠勤したりもしてましたが、上司はそのたびにひとつずつ解決できるように手をかけてくれていました。

やる気は十分で積極的に仕事するタイプではあったので、ADHD的な症状があっても体育会系のような会社だったので、叱りつつ見守ってくれていたような気がします。

そして、4年目の夏、とうとう店長に就任しました。

事務作業は集中を要する場面が多いですし、前回の店長が優秀であったため、『自分もその店長のように全部完璧にこなしたい』との思いもありプレッシャーが本当にすごかった。毎日緊張していたし、初めての作業ばかりで不安も多くありました。

毎月追われる販売計画書、売り上げのまとめ、日々のタイムスケジュール組み、前回の店長の表面上の真似をするばかりで気づけば周囲の人とも何となく壁を感じてきました。

店長?と話しかけられても、声が出ない、立ち尽くし涙が出てきたときは本当にまずいと思いました。マルチタスクや事務作業が出来なさ過ぎて、事務をしているときも関係ない思考が頭をよぎり、作業が手につかず全然仕事は終わらない。理想の店長とは程遠い自分に、さらに頭は思考でうめつくされ肝心な仕事ができない、悪循環でした。

ある日、仕事に行けない、もう無理だと思い心療内科に行き、うつ状態と診断書をもらってすぐに休職しました。

そこで気づいたのは、もともと私はできないことやりたくないことが重なって不安になると、すぐに辞めていたことです。店長になるまではたまたま上司に支えられて多少のミスも怒られながらも踏ん張れたし、長く続けられた。モチベーションが保たれていて、やりたくないと思ったことはなかった。しかし本質は変わらない、自分の出来ないことが続いて欲求不満や不安がたまると、感情爆発して振出しに戻るんだと。

 

【ここでのADHD的問題点】

上記の①~⑤でいうと、

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

③何かしてる時に絶対1つ以上は他のことを同時に考えている(多動性)

④なかなか最後まで取り組めない(不注意)

 あたりです。

 

事務作業をしていても、店内の様子が気になったり、店と別の場所で事務をしても、やっている作業とは別のことが思い浮かんで最後まで仕事ができない。

そしてどんどんと締め切りが迫って不安になってくるとさらに他の作業をしたり、店で接客をしてしまったり。

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振り返り

ここまで2つのエピソードをお話してきました。

どちらも嫌なことがあると不安や緊張が高まったりして、感情がたまり暴発(辞める)するのがほとんどです。

高校生のアルバイトの時も全部それでバックレ辞めでしたし、正社員を辞めてからのアルバイトも1か月前に辞めますなんて言えませんでした。

不安や緊張がちょっとずづたまり、その時は突如きて、衝動的にやめるのです

 

私のADHDの症状で社会生活に困るのはその衝動性です。

現在は実家で休養(ニート)中です。

一応、ADHDのメリットとして、過集中や、好奇心旺盛、ひらめきがあるというところもありますので、仕事という不安になる材料がない今、様々なことにチャレンジして、その中でいずれ収入源になるものを見つけて生きていければいいなぁと思います。

通常の社会生活では、協調性をもって足並みそろえなければなりませんやりたくなくても多少我慢して続けていき、成果をだして報酬を貰う。休みたいときに休めないし、自分勝手に行動できない。

正社員時代は環境に恵まれていたのでADHD的症状が出ても支えてもらえてましたが、そんな環境は稀でしょう。

これからは自分で自分を理解して、なるべく周りの人に迷惑をかけないように生きていきたいと思います。

 

4、まとめ

ADHDの症状は、不注意・多動性・衝動性が混合していることがほとんどです。

ケアレスミスが多く忘れっぽいだけ、ではありません。

いろんな症状が混ざり合って一般的に出来るようなことでも出来なかったり、甘えと言われることもあります。

とくに私は不安な感情が高まると衝動的に辞めてしまったり何事も続けられません。

傍から見れば迷惑なのはわかっていますが、わかっていても行動してしまうのです。

だから障害なのです。

もし当事者の方で、バックレてしまって自分は本当にダメだと思っている方がいたら、私を見てください。私も同じです。一人ではありません。

一緒に自分に合った働き方、生き方を模索していきましょう。

そして、バックレられたことがある会社勤めの皆様、本当に申し訳ありません。

開き直ってるわけではないです。そういう症状があることを伝えたかっただけです。

会社は時間をかけてコストをかけて社員を育てたり、アルバイトを雇ったりしています。それを裏切る形で辞めていくのですから、本当に迷惑だと思います。

私の場合はADHDと最近診断され、働いていた時は周りはそんなこと知らずに、急に辞められ本当に困惑したと思います。

もし、ADHDの人と一緒に働いている人がいたら、どんな症状で困っているのかを聞いた時、そんなこと私もあるよ~と共感するのではなく、そういうところが困っているんだね、と言ってあげてください

そして、もしできることならミスをしたとき、ミスをした本人を責めるのでなくミスをしにくい環境づくりや仕組みを一緒に考えてくれると助かります。

共感されるのが実は一番つらいです(私の場合)。共感されても、あなたは出来ている、私はあなたと一緒のことが起きても出来ていない、となります。当事者同士でないのに共感されると、それは励ましではなく、ダメージになります。(あくまで私の場合)

少し話がずれてしまったかもしれませんが、言いたいことは、ADHDといっても症状は人それぞれなので、身近にいる人は本人に困っていることを聞いて共感をせず環境や仕組みを一緒に整えてみる、そして本人はこの症状自分だけかな、障害じゃなくて甘えなのかなと不安になりすぎなくて大丈夫です。そして気持ちに余裕が出ていたら、その症状を治すのではなく少しでも抑えるのか、もしくはその症状を活かすのか、自分の障害と向き合って共に生きていきましょう。

 

私も模索しながら生きていきます。 ツイッターは症状を共感できるし、本は改めて勉強することができます。まずは基本のところから理解して、これからも生きていくために日々勉強中です。

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これは母が買ってくれました。一緒に勉強中です。

また色々解決方法など見つかったら共有していきたいと思いますので、また気が向いたときに覗きに来て頂けたら嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう!

フラミンゴでした。

【ADHD】衝動性強めの20代女、ニートになる【円満退職ゼロ】

はじめまして、フラミンゴと申します。

プロフィールページに自己紹介などありますので読んでいただけると喜びます。

フラミンゴさんのプロフィール - はてな

 

さて、早速ですがタイトルの通りニートになったわけですが、ざっくりとニートに至るまでの4つの要点をまとめてみました。

 

  1. 高卒で5年働いていた正社員、結果が認められ店長になるも事務やマルチタスクが苦手で自信喪失。接客が得意で店長まで上り詰めたが、就任後1年でうつ状態に。そして休職、復職を経たが色々限界になり辞める。(この5年という長期の労働は、人と環境が良すぎたための奇跡です。※高校生の時はバイトすら1年も持ちませんでした)
  2. 退職後、彼氏と同棲していたので、生活のためにアルバイトをするも、長く続いて1年、大体は短期バックレ辞めをしてしまう。(うつ状態か、急に行きたくなくなる)
  3. わかっていても過ちを繰り返す自分をもちろん責めます。またもやうつ状態になり改めて心療内科へ行き、そこでなんと衝動性強めのADHDですよと言われる。
  4. 親に事情を話し実家で休養という名のニート生活開始(同棲解消)

 

どうでしょう。なるべくしてニートになったというところですね。

自省も含めADHD診断の結果やなぜ自分はバックレてしまうのかなども書いてみましたので、よかったら読んでみてください。

  • 1、ADHDと診断されるまでの経緯
  • 2、心理検査の結果からバックレ要因などの考察
    • 3、最後に

 

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