ADHDの20代女、好奇心旺盛ニートブログ

ADHD診断され数か月。実家に戻り絶賛ニート中。20代後半の女。

【ADHD】欲求や感情をコントロールできない【薬の活用とそれ以外の対策】

みなさんこんにちは、フラミンゴです。

今日はADHDの特性のひとつ、欲求や感情を思うようにコントロールできないことについて書いていきたいと思います。

 

目次

 

1、おさらい・・・ADHDとは

Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略称。発達障害の一つで、「注意欠陥多動性障害」「注意欠陥多動症候群」などとも言われる。

年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的活動や学業に支障をきたす状態をさす。

ADHD当事者の特徴〉

  1. 集中力が持続できず、注意が散漫になる。
  2. 忘れ物が多い。
  3. 重要な書類やものをよくなくす。
  4. 整理整頓が苦手で、いつも部屋や机が散乱している。
  5. 絶えず、落ち着かず動き回る。
  6. 衝動的で興奮しやすい。…など

 はてなブログ様のタグページよりわかりやすく記事がありましたので、詳しく見たい方はこちらより→https://d.hatena.ne.jp/keyword/ADHD

 

2、ADHDの人は脳の実行機能に障害がある

上記のように、ADHDの人は普通の人が当たり前にできるようなこと、もしくは努力すればできるような事が出来ず、社会的に支障が出ているために障害となるのです。

それは脳の神経伝達物質が十分に働いてないことや、「実行機能」の働きにも障害があるからと考えられています。

ADHDの不注意、多動性、衝動性などの行動特性は、その人の意志力の弱さやわがままな性格から生じるものではありません。そのことを裏付けるのが、脳内の「実行機能」と呼ばれる働きです。

「実行機能」とは、目標到達のために、自らの注意や行動を制御する能力のことです。

 アメリカの精神科医トーマス・E・ブラウンさんがこの実行機能を6つの要素に分けて、その機能障害によってADHD特有の症状が現れるとしています。ADHD自体も2000年代より顕著に障害として認知され始めたため、この実行機能も新しい概念ではありますが、自分の欲求や感情のコントロールがきかない理由がここにあるかもしれないと考えることで自分自身への理解も深まるかと思います。

ADHD特有の症状が現れるその実行機能の6つの要素など詳しくこちらの本に記載がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

www.amazon.co.jp

 

3、欲求・感情のコントロールが出来ない

これまで説明してきたように、ADHDの障害は本人がわざと周囲を困らせてるのではなく、脳の実行機能などの障害により、普通の人より出来ないことがあるのです。

 

私の場合、突発的な怒りからすぐ相手に傷つく言葉を言ってしまう、不安や緊張などから癇癪(かんしゃく)を起してしまう、欲しい・やりたいことを衝動的にやってしまう…など、ADHDと診断されるまでは、わかっていてもそうしてしまう自分が本当に嫌いでした。とくにADHDは依存性質もあるために、彼氏に対して不信感が募ると、その不安要素が頭から離れなくなり、その事柄と関係ないその人の人格否定を口にしてしまったり、自分が納得できなかったり、どうしようもない不安に襲われたりしたときには、子供のように癇癪を起し大声で叫び泣くこともありました。

 

傍から見ればメンヘラと表現されたり、わがまま、自己管理が出来ない、などと感じるでしょう。診断される前は自分も自分自身に対してそう思ってました。衝動的に怒ったり、やりたいことを優先してしまったり、感情がコントロールできず、やってることは続かない・・・改善しようとしたり、わかってても出来ない自分を責め続け、そしてうつ状態になりました。そこから心療内科で診察を受けADHDとわかりました。

他にも先延ばし癖やバイトバックレ、リボ払い地獄、パートのおばさんやお客さんとの言い合いなどなど・・・

高校卒業後すぐに社会に出ましたが、環境に恵まれていた時以外は本当に自分を制御できずに怠けているとずっと思っていたので、ADHDとわかって原因が知れて、これでやっと解決できるんだとホッとした覚えがあります。

 

 

4、薬の活用(+薬以外の効果など)

ADHDは病気でなく障害なので、完全に治るものではありません。最初に知った時はやっと原因がわかったのに…と愕然としましたが、ここ最近でなんとなく自分のことをコントロールできたり、ある程度対策が掴めてきたので、それを紹介したいと思います。

 

①薬の活用

まず、ADHDと発覚したのは4月中旬ごろ、薬の服用は6月から始めました。ストラテラ(アトモキセチン)を使用しています。

ストラテラの副作用は頭痛や吐き気、眠気、まれに攻撃的になったり強い鬱になることもあるそうです。効果はひとによりですが2週間~8週間ほどで出ると言われています。

 

【服用記録】

2週間ごとに通院しています。現在は無職。

・1回目 朝1錠 5mg

 〈副作用〉朝に飲んでいるので日中に眠気、夜いつもより眠気を感じる。

 〈効果〉集中力が増したかも?衝動性は変わらず。

・2回目 夜1錠 10mg

 〈副作用〉前回眠気があったため夜に変更。ぼーっとする感じ。

 〈効果〉生理前や梅雨で低気圧もあり体調が悪かったので、薬の効果が一切感じられない。

 〈先生より〉天候や生理前でのこともあると思う。

 〈薬剤師〉先生は微量で薬を調整してるけど焦らず続けてみて、夜寝つき悪いなら相談とのこと。

・3回目 夜1錠 15mg

  〈副作用〉寝つきが悪い、うつっぽい感じ、頭痛、動機

  〈効果〉衝動性や癇癪を起したり、むしろひどくなってる?

  〈先生より〉梅雨の時期だから頭痛は様子見、不安な時の頓服用意、仕事は焦らず、適正検査を受けてみてもいい、趣味など好きなことに集中してみてもいいかも

・4回目 夜1錠 20mg 頓服はほぼ毎日服用

  〈副作用〉夜寝つきが悪い。頭痛。

  〈効果〉集中力が増しているが、ちょっと過集中ぽい感じ。まだわからない

  〈先生より〉前回のアドバイスから好きなことをやったりして落ち着いているし、頓服ですぐに眠れていると話すと、がんばりすぎず程よくを意識して、薬以外にもアロマとかお風呂につかるとか、適宜休憩をとるとか、薬以外で自分が落ち着けることを探してみてもいいかも、とのこと

・5回目 夜1錠 25mg 頓服2日に1回くらい (現在)

  〈副作用〉寝つきが悪いが、前よりは寝れる。頭痛がひどい。

  〈効果〉衝動性が抑えられている実感がものすごくある。イライラしても相手に伝えないし、自分の中で消化できている。

  〈感想〉25mgになって2週間、今回お盆をはさむので来週診察のためまだ途中経過ではありますが、ここ最近薬の効果をすごく感じる。

      頭が整理されている感じで、特にイラっときたときの自分を客観的に見れている感じが自分の中で特に大きく変化した。前まで感情をそのまま吐き出していたのが、一旦自分の中で納めてから、かみ砕けるようになった。

 

以上、服用日記でした。

現在はストラテラ25mgを服用、頓服で不安を抑える薬(入眠効果があるのでそれ目的で今は飲んでます)を服用しています。

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②薬以外の効果があったもの

1、日記・通院記録

2、アロマ・風呂

3、自分1人になれる場所

この3つが特に薬と併用することで自制心が保たれる大きな要素と感じています。

 

1、日記・通院記録

衝動性や、感情・欲求のコントロールを直接的に治すようなものではないですが、自分がどんなときにイライラしてたのか、どうしてむかついたのか、どうしてできなかったのかを後から見直すことができます。起こしてしまった失敗は戻せないですが、自分はこういうときに症状がでるんだなと把握することが出来ました。

通院記録は、どの薬の量でどんな効果や副作用があるか、先生のアドバイスなどがあとから読み返せるので活用してます。病院に行く前に2週間での出来事、症状、副作用などある程度項目に分け、短い診察で伝えたいことをまとめてから行っています。診察中はそれを見ながら話し、先生から言われたことはそこにメモをして後からまとめます。

そうすると自分が同じこと繰り返して失敗してるな、でもここは改善されてるなと振り返れます。

 

2、アロマ・お風呂

動悸や不安で涙が止まらない時だったり、怒りが収まらない時などアロマを付けたり、先生におすすめされた自作のアロマスプレーを持ち歩いたりしてます。

お風呂は心身ともにリラックスできます。

 

3、自分1人になれる場所

これ、めっちゃ重要。まず怒りだったり周囲に迷惑をかけたくないときは引きこもったり、突発的な感情をそのまま周囲にまき散らす前に、一旦自分1人になって感情を受け止めます。そしてなんでその感情になったのか原因を探ります。そうするとだんだん落ち着いて冷静に自分を客観的に分析できるようになります。

なんだかわからないけどイライラしたり不安な時は、早めにお風呂に入り自分の部屋で好きなことをして日記を書くと、だいたい落ち着きます。

それでも無理な時は勝手に涙が出てきます。私の場合は母や彼に落ち着くまで抱きしめてもらいます。ハグはセロトニンが分泌されると聞いたことがありますし、人と触れ合うとほっと落ち着けます。これはADHDじゃなくてもうつ気味の人などにもお勧めできます。誰もいない時は、自分で自分をさすり、深呼吸をすると多少軽減されます。

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5、まとめ

ADHDは自分で分かっていても出来ないことがどうしても出てきます。欲求や感情を自制できないのは、目標を達成するための脳の実行機能に障害があるからと言われています。

ADHDと診断を受けている人は、副作用などを先生と相談しながら薬の活用をして、実行機能の障害から起こるADHDの症状を抑えることをしていくと、これまで困っていた日常が少しでも改善できるかと思います。

薬での効果だけでなく、日記を書いてどんなときに自分の症状がでるのかを知り、症状が出る環境や状況を理解したり、感情を抑える助けとして好きなアロマをかいだりゆっくりお風呂に入ったり、自分が快適に生活できるように、自分の出来ることを見つけていくのもひとつの手段かと思います。

 

人から見えない障害な分、理解されないでしょうし、自分で症状を理解していても自分を責めてしまい鬱など二次障害を併発してしまうかもしれません。

苦しいことはたくさんあります。自分を理解してあげられるのは自分しかいないし、自分を助けて、大切にしてあげましょう。

出来ることに目を向け、好きなことをしてみましょう。

 

少しずれてしまいましたが、欲求や感情をコントロールできない時に、少しでもこの記事が見ていただいた人の助けになるように願っています。

 

それでは、また次回お会いしましょう!

ありがとうございました。