ADHDの20代女、好奇心旺盛ニートブログ

ADHD診断され数か月。実家に戻り絶賛ニート中。20代後半の女。

【発達障害】ADHDでも症状はひとそれぞれ【素人まとめ】

こんにちは。フラミンゴと申します。

さて今日は、ADHDでも症状はひとそれぞれ”をテーマに自分なりにまとめてみました。

ADHDとグーグルで調べると、忘れっぽいやら整理整頓できない、などばかり書いてあり、自分の困っている症状とはあまり当てはまらないこともありました。

そのため自分は障害ではないのでは?とも思ったりしたのですが、人によって症状は様々と分かったため、今回は自分の症状について例を挙げて、すこしでも共感できる当事者の方がいればいいなぁと思い、記事を作成しました。

特に自分は衝動性が強く、一時の感情で動いてしまう事が多く困っています。逆にADHDの人でよく取り上げられる忘れ物などは人並みですし、困るほど物を失くしたりはしません。

少しでも多種多様の症状があることを当事者にも、またはその周りのご家族や職場にADHDの方がいる方々などに少しでも知って頂ければ幸いです。

※あくまでも私なりの解釈もあります。診断されてない方はまずは病院で診断を聞いてから、当事者で症状に困っている方は主治医の先生と相談してみてください。

 

―目次―

 

1、そもそも発達障害ADHDとは?

発達障害ADHDについて

私の診断を受けたADHDとは、発達障害のひとつの種類でもあります。

発達障害

  ―ADHD(注意欠陥・多動性障害)

  ―ASD自閉症スペクトラム障害

  ―LD(学習障害・知的障害)

上記のように発達障害といっても様々な種類があります。

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発達障害の種類

わかりやすくいうと、発達障害が洋菓子というカテゴリーだとしたら、ADHDはショートケーキ、ASDモンブラン、LDはミルクレープ・・・のように、発達障害(洋菓子)の中でもそれぞれの特性(レシピ)が違うんだよ、ということです。

ちなみに発達障害とは、生活や社会機能に支障をもたらすほどの障害のことです。

病気ではなく、障害(特性)です。治ることはありません。症状を緩和したり、うまく付き合ったり、特性を活かして一生付き合っていく障害になります。 

ADHDの原因や特徴など

〈原因〉

ADHDは2000年代前後から見つかった障害のために、実はまだ詳細は分かっていないのが現状です。しかし現段階で分かっていることは、脳の前頭前野神経伝達物質に何らかの問題があるためと言われている。

親のしつけなどではなく、先天性で遺伝的によるものではないかと言われているそうです。

〈特徴〉

脳の前頭前野神経伝達物質に問題があるために、多動性・不注意・衝動性といった行動障害が引き起こされていると言われています。

簡単に主な症状の特徴を言うと、

多動性―同じ場所に留まることが苦手、じっとしていても内心は落ち着かない

不注意ケアレスミスが多い、集中できない、すぐわき道にそれ仕事を完遂できない

衝動性―衝動買いをする、思ったことを後先考えず言う、感情が高ぶりやすい

などです。これはADHDを調べるとよく見る内容かとも思います。

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ADHDの原因、特徴



2、私(20代女)のこれまでADHDで困ってきたこと

①思ったことを我慢できずすぐ言ってしまう(衝動性)

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

③何かしてる時に絶対1つ以上は他のことを同時に考えている(多動性)

④なかなか最後まで取り組めない(不注意)

⑤感情が制御できず大声を出して泣いたり癇癪を起す(衝動性)

このあたりでしょうか。

 

こういうことを言うとそれはみんなそうだよ~となるのでしょうが、これが毎回起こって毎回何も続かない、信頼関係はなくなる、いつも逃げるように生きていかなきゃいけない。自分でもわかっているのに改善できない。だから困っているし、社会生活に支障が出ているのです。

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具体的な症状の代表例


3、実際の体験を踏まえた症状例

episode1

高校生の部活のことです。中学生の頃から合唱部をやっていた私は高校1年生の時、友達に誘われて当時その高校には無かった合唱同好会を設立して、1年目は少ないメンバーながら楽しみつつ合唱をしていました。しかし2年生になると合唱強豪校の顧問の先生が入ってきました。私が中学生の頃、そこそこ上手なメンバーに入れてたのでその先生の厳しい練習にどんどん嫌気が差してきました。

練習の中で、おそらく責任感を生ませるためか出席率の悪さのためか、後輩とセットにされ、どちらかが休むとどちらかは練習できない、というような強制的に部活に参加しなければならない状況にされました。

強制的にされることでますます嫌気が差した私は部活に行かない、もう辞めたいと思って無断欠席をする日が増えました。後輩とセットにされ、後輩は練習が出来ないので、当然同級生の子は話し合いをしてきます。「あなたが来ないと後輩ちゃんは部活参加できないんだよ?もうちょっと頑張ろうよ」と言われました。ごもっともです。本来なら、改めて部活に行くか、練習が厳しくてつらかったんだ・・・と濁して言えばよかったのでしょう。

しかし私は、「後輩なんて関係ない、私が行きたくないから行かない。先生が勝手に決めたんだから、後輩も私が辞めれば練習できるでしょ。辞めたいんだから辞めさせてほしい」と言いました。周りは困惑して、無責任では?というような会話になりました。

 

【ここでのADHD的問題点】

上記の①~⑤でいうと、

①思ったことを我慢できずすぐ言ってしまう(衝動性)

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

⑤感情が制御できず大声を出して泣いたり癇癪を起す(衝動性)

あたりが当てはまるかと思います。

やりたくないのに部活に行け、辞めるなと言われる。どうして自分の人生なのにつらい練習にわざわざ行けなきゃいけないの?とイライラして、後輩なんか部活参加できなくても関係ない、先生が決めたことなんだからいくらでもそんなの解除できるでしょ、とにかく辞めさせてくれ!!というような所です。

周りから見たらどう見ても自己中なやつですが、一応本人としては根拠があるのです。

しかし感情を抑え、謝罪して理路整然に話すことが自分にはできないのです。

 

episode2

高校卒業後、正社員で接客業につき、持ち前のすばやさでお客様をさばけていました。抽象的な指示でも意を汲み取りきびきびと動いて、結果的に新入社員でオープンスタッフに選ばれ、その半年後には副店長も任されてました。

こう見ると順風満帆ですが、時には発注を忘れたり逆に調整が下手だったり、態度の悪いお客様と言い合いになったり、嫌なことがあると無断欠勤したりもしてましたが、上司はそのたびにひとつずつ解決できるように手をかけてくれていました。

やる気は十分で積極的に仕事するタイプではあったので、ADHD的な症状があっても体育会系のような会社だったので、叱りつつ見守ってくれていたような気がします。

そして、4年目の夏、とうとう店長に就任しました。

事務作業は集中を要する場面が多いですし、前回の店長が優秀であったため、『自分もその店長のように全部完璧にこなしたい』との思いもありプレッシャーが本当にすごかった。毎日緊張していたし、初めての作業ばかりで不安も多くありました。

毎月追われる販売計画書、売り上げのまとめ、日々のタイムスケジュール組み、前回の店長の表面上の真似をするばかりで気づけば周囲の人とも何となく壁を感じてきました。

店長?と話しかけられても、声が出ない、立ち尽くし涙が出てきたときは本当にまずいと思いました。マルチタスクや事務作業が出来なさ過ぎて、事務をしているときも関係ない思考が頭をよぎり、作業が手につかず全然仕事は終わらない。理想の店長とは程遠い自分に、さらに頭は思考でうめつくされ肝心な仕事ができない、悪循環でした。

ある日、仕事に行けない、もう無理だと思い心療内科に行き、うつ状態と診断書をもらってすぐに休職しました。

そこで気づいたのは、もともと私はできないことやりたくないことが重なって不安になると、すぐに辞めていたことです。店長になるまではたまたま上司に支えられて多少のミスも怒られながらも踏ん張れたし、長く続けられた。モチベーションが保たれていて、やりたくないと思ったことはなかった。しかし本質は変わらない、自分の出来ないことが続いて欲求不満や不安がたまると、感情爆発して振出しに戻るんだと。

 

【ここでのADHD的問題点】

上記の①~⑤でいうと、

②先延ばし癖や、やりたくないことがほぼほぼ出来ない(衝動性)

③何かしてる時に絶対1つ以上は他のことを同時に考えている(多動性)

④なかなか最後まで取り組めない(不注意)

 あたりです。

 

事務作業をしていても、店内の様子が気になったり、店と別の場所で事務をしても、やっている作業とは別のことが思い浮かんで最後まで仕事ができない。

そしてどんどんと締め切りが迫って不安になってくるとさらに他の作業をしたり、店で接客をしてしまったり。

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振り返り

ここまで2つのエピソードをお話してきました。

どちらも嫌なことがあると不安や緊張が高まったりして、感情がたまり暴発(辞める)するのがほとんどです。

高校生のアルバイトの時も全部それでバックレ辞めでしたし、正社員を辞めてからのアルバイトも1か月前に辞めますなんて言えませんでした。

不安や緊張がちょっとずづたまり、その時は突如きて、衝動的にやめるのです

 

私のADHDの症状で社会生活に困るのはその衝動性です。

現在は実家で休養(ニート)中です。

一応、ADHDのメリットとして、過集中や、好奇心旺盛、ひらめきがあるというところもありますので、仕事という不安になる材料がない今、様々なことにチャレンジして、その中でいずれ収入源になるものを見つけて生きていければいいなぁと思います。

通常の社会生活では、協調性をもって足並みそろえなければなりませんやりたくなくても多少我慢して続けていき、成果をだして報酬を貰う。休みたいときに休めないし、自分勝手に行動できない。

正社員時代は環境に恵まれていたのでADHD的症状が出ても支えてもらえてましたが、そんな環境は稀でしょう。

これからは自分で自分を理解して、なるべく周りの人に迷惑をかけないように生きていきたいと思います。

 

4、まとめ

ADHDの症状は、不注意・多動性・衝動性が混合していることがほとんどです。

ケアレスミスが多く忘れっぽいだけ、ではありません。

いろんな症状が混ざり合って一般的に出来るようなことでも出来なかったり、甘えと言われることもあります。

とくに私は不安な感情が高まると衝動的に辞めてしまったり何事も続けられません。

傍から見れば迷惑なのはわかっていますが、わかっていても行動してしまうのです。

だから障害なのです。

もし当事者の方で、バックレてしまって自分は本当にダメだと思っている方がいたら、私を見てください。私も同じです。一人ではありません。

一緒に自分に合った働き方、生き方を模索していきましょう。

そして、バックレられたことがある会社勤めの皆様、本当に申し訳ありません。

開き直ってるわけではないです。そういう症状があることを伝えたかっただけです。

会社は時間をかけてコストをかけて社員を育てたり、アルバイトを雇ったりしています。それを裏切る形で辞めていくのですから、本当に迷惑だと思います。

私の場合はADHDと最近診断され、働いていた時は周りはそんなこと知らずに、急に辞められ本当に困惑したと思います。

もし、ADHDの人と一緒に働いている人がいたら、どんな症状で困っているのかを聞いた時、そんなこと私もあるよ~と共感するのではなく、そういうところが困っているんだね、と言ってあげてください

そして、もしできることならミスをしたとき、ミスをした本人を責めるのでなくミスをしにくい環境づくりや仕組みを一緒に考えてくれると助かります。

共感されるのが実は一番つらいです(私の場合)。共感されても、あなたは出来ている、私はあなたと一緒のことが起きても出来ていない、となります。当事者同士でないのに共感されると、それは励ましではなく、ダメージになります。(あくまで私の場合)

少し話がずれてしまったかもしれませんが、言いたいことは、ADHDといっても症状は人それぞれなので、身近にいる人は本人に困っていることを聞いて共感をせず環境や仕組みを一緒に整えてみる、そして本人はこの症状自分だけかな、障害じゃなくて甘えなのかなと不安になりすぎなくて大丈夫です。そして気持ちに余裕が出ていたら、その症状を治すのではなく少しでも抑えるのか、もしくはその症状を活かすのか、自分の障害と向き合って共に生きていきましょう。

 

私も模索しながら生きていきます。 ツイッターは症状を共感できるし、本は改めて勉強することができます。まずは基本のところから理解して、これからも生きていくために日々勉強中です。

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これは母が買ってくれました。一緒に勉強中です。

また色々解決方法など見つかったら共有していきたいと思いますので、また気が向いたときに覗きに来て頂けたら嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう!

フラミンゴでした。